2014.06.29更新
この頃は,上下の前歯4本が生えてきます。
歯ブラシを使って、みがいてみましょう。歯ブラシの持ち方はペングリップ(鉛筆の持ち方と同じ)です。
力を抜いて、毛先を歯の面に当て優しく小刻みに動かします。
この時、気を付けることは,上の前歯2本の間にある上唇小帯小帯です。
上唇小帯とは
上の前歯2本の間にるスジのことです。
このスジが,上の前歯の生えぎわからのびている場合があります。
歯をみがくときに歯ブラシで傷つけない様に注意しましょう。
歯ブラシが小帯にあたらのい様に歯ブラシを持った反対の手の人差し指で、優しく保護しましょう。
投稿者: 吉岡歯科医院
2014.06.19更新
(6~7か月頃からの歯みがき)
この頃から、小さくて可愛い乳歯が生えてきます。多くの場合、下顎の中心に前歯2本(下顎乳中切歯)が生えてきます。
ただし、生える時期には個人差があるので、大体の目安です。
まずは、ガーゼを指に巻いて前歯をぬぐっていきます。(笑顔と話し掛けを忘れずに)
(歯ブラシ選び)
・赤ちゃん用の歯ブラシで
・毛先はナイロン製で
・赤ちゃん用としてゴム製のものがありますが、歯ブラシに慣れさせるもので歯垢の除去には適しません。
投稿者: 吉岡歯科医院
2014.06.15更新
乳幼児期の歯みがきは、子供にとって大切な生活習慣の一つで歯みがきを生活リズムとして身につけることは
とても大切です。
(3~5か月頃からの歯みがき)
首がすわり、まだ歯が生えていない時期です。
赤ちゃんを寝かせて、顔や身体にタッチするように(清潔な指で)唇、口のなかにやさしく触れてみましょう。
口のなかはとても敏感なので、触れられることに慣れるためと、将来寝かせた状態での仕上げみがきをするときに
嫌がらないようにするためです。
寝かせた状態とは、赤ちゃん(子ども)の頭をおかあさんのひざの上に縦にのせ頭の上から逆方向に、赤ちゃん(子ども)の顔を覗き込む状態をいいます。
よって、笑顔で話し掛けながら歯みがきを楽しみましょう。
投稿者: 吉岡歯科医院
2014.06.12更新
(象牙質)
象牙質は、歯のエナメル質の下の層にありエナメル質を支えている硬組織です。
発生学的には、中胚葉からなりこれは骨や神経と同じです。
カルシウムやリン(ヒドロキシアパタイト)、コラーゲン繊維より構成されています。
象牙質全体を象牙細管という管が走っていて象牙質表層から神経(歯髄)へとつながっています。 これによって、象牙質にシミたり痛んだりなどの知覚が有ります。(エナメル質は痛みを感じません。)
よって、歯周病で歯肉が下がったり強い咬合で、エナメル質が欠けて象牙質が露質したり虫歯になるとシミたりなど の痛みを感じます。
また、象牙質には第一象牙質と第二象牙質とが有ります。
第一象牙質はもともとある象牙質
第二象牙質は虫歯などの刺激を受けて作られる象牙質で修復象牙質とも言います。(象牙質が再生さるのです。)
虫歯を治療する時この象牙質再生を最大限利用するすることが重要となります。
通常、虫歯治療とは、虫歯によって軟らかくなった部分(軟化象牙質)を削り取ることなのです。
しかし、この削る治療では象牙質再生を最大限利用していません。
さらに、虫歯をおこさせる虫歯菌は軟化象牙質の下の硬い象牙質にある象牙細管にまで侵入していることが
多く、さらに削ることによって、虫歯菌を象牙細管深くに侵入させてしまいます。
虫歯治療で大切なことは、象牙質再生の利用と象牙細管の存在を意識して行うことです。 削るのではなく、虫歯菌を退治して象牙質再生を促すのです。このことが、神経(歯髄)の保存にもつながります。
投稿者: 吉岡歯科医院
2014.06.08更新
(エナメル質)
歯の歯冠の最表層にある、身体の中で最も硬い硬組織です。
発生学的には、外胚葉性より発生します。これは,身体では皮膚や爪髪の毛と同じに分類されます。
リン酸カルシウムの結晶で象牙質によって支えられています。
皮膚が身体を保護する様にエナメル質は象牙質(歯)を細菌や外からの衝撃などから保護します。
酸に弱く摂取した糖をう蝕原因菌が酸に変化させエナメル質を溶かします。
しかし、だ液の作用、フッ化物の利用、食物摂取の仕方、プラークコントロール、適切な初期治療(削る
のではなく)により脱灰エナメル質を修復し再石灰化する作用が有ります。
よって、エナメル質に限局した虫歯は極力削らないこと、あるいは削らない治療をしなければなりません。
一度削ってしまったエナメル質はもとには戻りません。
貴重なエナメル質を大切にしましょう。
投稿者: 吉岡歯科医院
2014.06.04更新
だ液とは、だ液腺から口腔内に分泌される分泌液です。
だ液は、本当は無味で無臭なのです。しかし、口腔内の細菌の存在により臭いを感じるのです。赤ちゃんのだ液は全く臭いがありません。
だ液は,口腔内はもとより体においても大変重要な役割を担っています。
(1)だ液が,お口の中を潤し硬い歯や食べ物によりお口の中の柔らかい粘膜が傷つくのを防ぎます。
(2)だ液の中には,消化酵素のアミラーゼが含まれてデンプンを麦芽糖へと分解します。これにより胃での消化を助けて胃の負担を軽くしています。
(3)だ液に含まれるリゾチームは抗菌作用を持った酵素です。外から侵入してくる細菌を防ぐ生体防御機能が働いています。
(4)だ液は,お口の中を洗い流し清潔に保ち口臭を防ぎます。
(5)飲食後はお口の中が酸性に傾きがちです。だ液がいち早く中性に戻すことで,歯が酸に溶けるのを防ぎます。
(6)だ液には、カルシウムやミネラルを含み酸によって溶け出した歯のカルシウムやミネラルを補充、修復します。
これが、再石灰化作用です。
この様に、だ液は私たちが生きていく上でとても大切なものです。人は、正常では1日1〜1・5リットル程度分泌されます。この分泌量はいろいろな条件によって変化します。分泌量は多ければ多い程体に良いのです。
よって、普段から食べ物はよく噛んで食べること,ガム(キシリトールガム)を噛むなどしてたくさんのだ液を出すことをお勧めします。上記ではまだ書ききれない良いことが沢山有ります。
投稿者: 吉岡歯科医院