スタッフブログ

2014.10.26更新

 私たちの味覚は非常に微妙なもので、身体の状態に大きく左右されることが知られています。例えば、風邪をひいたときには何を食べてもおいしく感じません。また、疲れているときには甘いものをおいしく感じます。何か腹の立つことや心配事があって精神的に不安定な状態で料理をつくってしまうと、塩味がきつくなったり、普通と違った味付けになってしまうことがあります。これは心理的な影響で、味覚が狂ってしまった例です。
*苦味に対する識別能力と性格との関係(研究によると)
 積極的で性格は明るく外向的で情緒が安定している子どもが苦味を敏感に感じることができるのに対し、陰気で消極的かつ情緒不安定な子どもは苦味に対する感度が鈍い傾向がみられるようです。
(酸味についても、同様な傾向がみられるようです。)
 一方、本能的な味といわれる甘味や塩味では、性格によって識別能力が違うことはないようです。
イライラして落ち着かない、少しでも気に入らないことがあるとカッとする。ときにはボンヤリとして何を考えているのかわからない。何ごとにも集中できず根気がない。以上のような情緒不安定な傾向がある子どもには、情緒の安定を味覚の面からフォローしてみる価値はあると思います。
 苦味や酸味の感度が鋭いということは、その味を正確に識別できるということでたいへん重要です。それをおいしく感じるスタートになるからです。苦味や酸味に対する味の感度の鈍い子どもはそれらを味のベースにもつ野菜を好むことは難しいと思います。(野菜嫌いということです。)
 味覚トレーニング偏食をなくします。


投稿者: 吉岡歯科医院

2014.10.23更新

 赤ちゃんが飲む母乳の味は、世界各国、各人種に共通の味です。赤ちゃんは、離乳期に母乳以外のいろいろな味に出合っていくのです。ところが、離乳食というと、とのすれば栄養ばかりに気をとられ、味覚についてはおろそかになりがちです。しかし、離乳期からの食生活の体験が食べ物の好き嫌いにつながっていきます。この時期における味の体験はとても大切です。食べ物の好き嫌いは離乳期から十代後半までにほぼ形成されてしまいます。
 からい味を好む家庭で育った子どもは塩味の濃い料理をおいしいと感じるようになり、薄味の料理では物足りなく感じるようになってしまいます。いろいろな味を離乳期から体験させる必要があります。
 酸味や苦味のトレーニング不足から、現代っ子に多い野菜嫌いが生じます。酸味や苦味はトレーニングによって少しずつ受け入れられるようになります。
 離乳食の適切な食塩量は(世界保健機関・WHO)で0.5%以下と定められています。大人が薄味でおいしいと感じる量はみそ汁や吸い物で約1%ですから、0.5%では大人はほとんど感じないか、むしろ、まずい味に感じる量です。大人がおいしいと感じる離乳食では、赤ちゃんにとって塩分過剰になり、塩味を好む傾向をエスカレートさせてしまいます。過度の好塩味、好甘味は将来高血圧や肥満、糖尿病などの成人病をひきおこしかねません。
 離乳食では、できるだけ「素材の味」を体験させます。例えば、くせのないきゅっり、キャベツ、トマトのすりつぶしたものを与えるようにします。最初は食べなくても、根気よく与える努力が必要です。
 赤ちゃんが、はじめは酸味や苦味のきつい野菜を食べなくて当然です。(酸味や苦味は体験によって開発されるみかくです。)
 体験させる食べ物の数を一品、二品とふたしていき、一歳になるまでになるべく多くの食べ物の味を教えておくことが大切です。
 このようなトレーニングが、好き嫌いなくかつ繊細な味覚をもつ子どもにそだてる第一歩だとおもいます。















9)

投稿者: 吉岡歯科医院

2014.10.18更新

 栄養的にバランスのとれた食生活をつずけることは、子どもの心身を健康に保つために大切なことです。大人になってから悩まされるいろいろな成人病は長い間の片寄った食生活が大きな要因となります。食生活は離乳期から始まります。
 「飢える」ということのほとんどなくなった現代人にとって、食事は栄養素の補給のためだけのものではなくなっているからです。味の満足を得ることも大きな要素を占めているのです。
 せっかく栄養バランスがとれた食事を用意しても、かんじんの子どもが好きなものしか食べないということはよく見かけます。これは、味覚と深く関係しているのです。子どもの食生活を考える場合には、栄養面だけでなく味覚の面にもポイントをおく必要があります。
 甘味,塩味、うま味、酸味、苦味を「五原味」といい、食品のもつさまざまな味は、この組み合わせによってつくられれます。私たちは、いろいろな食品の味を体験することによって、好みを形成しています。
 甘味はエネルギー(カロリー)要求の味、塩味は体内の塩類調整の味、うま味はタンパク質と関係した味であり、これらは生まれながら求める本能的な味、これに対して、酸味は腐敗の味、苦味は毒物の味で、体験を重ねないと美味しく感じない学習体験の味なのです。私たちが健康に生きていくためには、酸味や苦味を含んだ食品も食べる必要があります。酸味や苦味は、野菜や果物の味でもあるからです。
 子どもの好みは母親と似た傾向を示します。これは、母親が家庭での食生活の主導権をもっていることと深く関係していると考えられます。
 本能的な味(甘味)も、学習体験の必要な味(酸味、苦味)も母親に影響をされることが多いです。
お母さんの行なう味覚トレーニングこそが、子どもたちにとって、好き嫌いなく何でも食べられる(ときには、根気がいることも)食習慣を達成するためのかぎと思います。







投稿者: 吉岡歯科医院

2014.10.15更新

 ハンバーガー、フライドポテトなどファーストフード的メニューは脂肪が多く、カルシウムやビタミンA.Cが少なく呑み込むまでに噛む回数が少ない食べ物が多いです。
 これと比べて、日本の伝統的な家庭料理(ごはん、魚の塩焼き、きんぴらごぼう、ほうれんそうのおひたし、わかめのみそ汁、もんの一例)は、栄養バランスがよく呑み込むまでに自然と噛む回数が多くなります。
 噛む食事の一例としては、食物繊維を多く含む料理、ごぼう、れんこん、にんじんなどの根菜類の筑前煮や、かき揚げ天ぷら、ひじきや切り干し大根の煮物のど、やはり野菜類が噛む回数を増やす食べ物と言えます。
和食メニューは、そういう条件を満たしている食べ物が多いです。
 噛むためには野菜嫌いは大敵なのです。
 (こどもを野菜嫌いにさせないため、これについては、また順を追ってブログします。)

投稿者: 吉岡歯科医院

2014.10.09更新

 噛む運動は、歯列不正や不正咬合を予防するだけではありません。人間が健康に生きていくために欠かせない行動であることがわかってきmした。
 NASAの宇宙食は、以前はチュウブ入りの練り製品でしたが、今では噛める食形態にしています。噛むことによって
精神的なイライラや欲求不満がうすれ気持ちをおちつかせるのです。
 また、噛む運動は大脳の働きとも関係しています。噛むことで顎をつかいます、そのことが頭蓋骨を直接刺激し脳細胞に良い影響を与えるのです。脳のいろいろな能力を高めます。痴ほう症の予防や寝たきり高齢者が歯の治療や入れ歯など咬合を回復するすることによって、立って歩いてトイレに行けるようになったという例もあります。
 さらに、よく噛むとだ液の分泌が促進されて食べ物の消化吸収をよくします。だ液の中にはアミラーゼやラクトペルオキシダーゼという酵素が含まれていますが、この酵素が、発がん物質の働きを弱めることもわかって来ました。(だ液についえ詳しくは以前のブログ参照)
大いに噛んで食べましょう。






投稿者: 吉岡歯科医院

2014.10.01更新

 噛まない習慣が、不正咬合や歯列不正の増加をまねいています。
子どもの歯並びは親の歯並びと似ています。これは遺伝による部分があります。その一方で、生まれてからの
環境(おもに食生活)が歯並びに影響を与えています。現代は加工したやわらかい食品を多食するようになりました。
そのため、日常の食生活のなかで噛む回数が減ってきており、これと歯列不正・不正咬合の増加との関係が指摘されています。
 2000年ほど前の日本では食べ物は固く、食事時間も長いため一回の食事で約4000回だったといわれます。
それが現代では一回の食事で約600回ぐらいですから、約7分の1にまで減ってしまったのです。
その結果、徐々に歯が小さくなり顎も狭くなるのですが、顎が狭くなるスピードの方が速く、歯と顎の間に不調和が生じ、歯列不正や不正咬合の現代人が増えてきたということです。
 顎を使っていると、口のまわりの頬や唇、舌の筋肉をひきしめるので、顎の発育がよくなるのです。さらに、噛む刺激が骨に伝わることで発育途上の顎の成長を促すことになります。

投稿者: 吉岡歯科医院