スタッフブログ

2014.11.27更新

 小学生になっても、野菜が全く食べられない子どもがいます。家庭でも学校給食でも野菜が苦手でたべとうともしません。
 これらの子どもは、離乳期から甘味や塩味、うま味だけで育ってきたのです。乳児期から清涼飲料やスナック菓子の味を覚えたために甘味や塩味を過度に嗜好する様になって、酸味や苦味に対するトレーニングが全く不足してきているのです。このような野菜嫌いを一朝一夕に治せるものではありませんが、不可能ではありません。
 次のような方法で根気よくトレーニングしてみましょう。
まず、清涼飲料の買い置きをやめて麦茶を冷やしておきましょう。麦茶は苦味のトレーニングに最適です。
 スナック菓子もできるだけ減らしていきましょう。子どもに与えるときにも、袋ごと与えずにお皿に小出しにします。買い置きをしないことも大切です。
 インスタントラーメンなど加工食品も同様です。両方とも塩味嗜好をエスカレートさせて薄味のものを美味しく感じなくさせてしまいます。これらを多食していたのでは、せっかくの味覚トレーニングも効果がありません。
 酸味のトレーニングにはプレーンヨーグルトを使う方法がよいとおもいます。市販のプレーンヨーグルトには砂糖がついていますから、最初は甘くして(子どもは甘味を好む)砂糖の量を徐々に減らしていけば酸味のトレーニングになります。
 酸味や苦味のトレーニングが行われ、野菜に慣れるきっかけをつくります。
そして、ドレッシング(酸味)を使って少しずつ気長に生の野菜に慣れていきましょう。
(ただし、市販のドレッシングには食塩や化学調味料が含まれていて、これでは酸味や苦味のトレーニングになりません。そこで、市販のドレッシングに、サラダ油二に対して酢一の混合を加えて薄めます。はじめは全体の一割程度にし、二割、三割と段階的にふやしていきます。)
 *サラダ油については後に、詳しく書こうと思いますが、オレイン酸、紅花油、オリーブ油などがよいでしょう。
   リノール酸はおすすめしません(これも後で、詳しく書こうと思います。)
子どもは野菜嫌いとあきらめず、根気よく味覚のトレーニングを行ない野菜嫌いを少しずつ治していきましょう。過度の甘味や塩味嗜好が、将来的に成人病をひきおこす危険性をもっています。ビタミンや食物繊維を豊富に含む野菜は、成人病予防に有効なだけでなく、虫歯を予防する食べ物でもあります。
 野菜嫌いはできるだけ早い時期に治しておきましょう。

投稿者: 吉岡歯科医院

2014.11.13更新

 子どもに目かくしをして味だけでピーマンやトマトなど野菜の味を識別できない子どもが増えています。これも離乳期からの味覚トレーニング不足だと思います。
 「味盲(みもう)」という言葉があります。これは苦味物質の一つであるPTC(フェニルチオカルバミド)を識別できない人のことで、遺伝します。します。味盲といってもPTC以外の味は感じるので、日常生活には何も支障ありません。
 味盲は遺伝的なものですが、最近、後天的な味覚障が報告されています。ミネラルの一種である亜鉛が不足しているために、「味がしない」「甘いものを苦く感じる」などの味覚障害をおこす子どもがいます。これは亜鉛不足によって味蕾の発が妨げられ、味覚障害が生じるのです。
 亜鉛欠乏の初期段階では、塩からさの感じ方が鈍くなったり、甘いものでも苦く感じるようになります。
亜鉛の摂取量は、大人で一日当たり十五ミリグラム程でこの量はカルシウム摂取必要量の四〇分の一ぐらいです。食生活に少し注意すれば不足するようなことはないと思います。
 亜鉛を多く含んでいる食品は、貝類のカキをはじめ、玄米、からしな、ほうれん草、ひじき、わかめ、こんぶ、いわし、牛肉などがあります。ハム、ソーセージや魚肉ソーセージに使用されている食品添加物の重合リン酸塩は、亜鉛の体内への吸収をわるくさせます。
                                                

                                                   


投稿者: 吉岡歯科医院

2014.11.06更新

 「右手にコーラ、左手にスナック菓子」、これが現代っ子の代表的なライフスタイルだといわれています。
子どもにも成人病がふえている原因の一つにあげられている習慣ですが、実はこれにも、酸味や苦味のトレーニング不足か関係していると思われます。
 子どもは、大人に比べ、体の水分割合量が一割前後も多くて新陳代謝も活発です。そのため体内の水分が失われやすく大人よりも多量の水分の補給を必要とするため、飲料を欲しがるのです。
 コーラなど清涼飲料は糖分が多く、そのほとんどが砂糖か、ブドウ糖、果糖なのです。とりすぎれば体内で中性脂肪にかわり肥満に結びつきっます。
 清涼飲料の甘味は人間が本能的に好む味ですから、味覚の未開発な子どもが大好きなのはあたりまえです。大人以上に水分補給が必要な子どもが飲料を自由に選べるとしたら、人間が生まれながらに求める甘味のきいた清涼飲料を好んで飲むのは当然のように思います。そのとき、いっしょに何か食べるとしたら、いくら子どもでも、キャラメルなどの甘いお菓子は遠慮します。甘い飲料にもっともうまくマッチするのが塩味のきいたポテトチップスなどのスナック菓子というわけです。スナック菓子は、高カロリーであることと食塩が多く含まれています。
 食塩のとりすぎは高血圧をひきおこすきっかけになります。
味音痴な子どもは、離乳期からの酸味や苦味のトレーニング不足と甘味・塩味嗜好のエスカレートです。
 砂糖のとりすぎは、肥満・糖尿病・高コレステロール血症、食塩のとりすぎは、高血圧・動脈硬化・胃がなどの成人病と関係しています。
 将来的な成人病予防のためにも味覚トレーニングは必要と思います。

投稿者: 吉岡歯科医院