歯周病治療 PERIODONTIC

歯を失う原因第一位の歯周病

歯周病は、自覚症状があまりありません。このために、患者さまが気づく頃には症状が重くなっている場合がしばしばみうけられます。
これまでは主に中高年層の病気と考えられてきましたが、20歳以下の若い層でも発生する病気です。
歯周病をいち早く発見し、早期の治療を受けるには、なによりも定期健診が必要です。そのためにも、半年に1度は検診を兼ねて、歯のクリーニングを受けてみてはいかがでしょう。

歯周病の原因

歯周病は不十分な歯磨きや、歯石の蓄積などによって引き起こされるお口の疾患です。歯磨きだけでは取り除けない「歯石」を放置することで歯ぐきに炎症が起こり、不衛生なお口で発生した細菌(原因菌)が、歯と歯ぐきのあいだから侵入し、歯周組織を破壊してしまいます。

歯周病の進行度

  1. 健康な歯周組織

    健康な歯肉はピンク色をしており、引き締まっています。歯磨きをしても、出血がありません。

  2. 軽度歯肉炎

    炎症が歯肉だけに起きた場合を歯肉炎といいます。少し歯ぐきが腫れたり出血を伴う場合があります。

  3. 中度歯周炎

    症状がさらに進行してしまい、炎症が骨にまで及んだ場合が歯周炎、いわゆる歯槽膿漏という症状を呈していきます。

  4. 重度歯周炎

    歯ぐきが下がり歯根が露呈して、歯がぐらぐらと不安定になっている状態です。

歯周病と全身疾患の関係性

歯周病はお口の中にダメージを与えるだけでなく、身体の各所に悪影響を及ぼす危険性を持っています。
歯周病菌の炎症や毒素は、多数の疾患を起こす可能性があるのです。

  • 糖尿病

    歯周病を発症すると、歯周ポケット周辺で炎症が広がります。発生する炎症物質は血糖値をコントロールするインシュリンの作用を弱めるので、糖尿病が悪化するのです。

  • 心筋梗塞、脳梗塞

    歯周病菌は血管に侵入して身体の各所をめぐり、血管の流れを阻害する働きをします。そのため心筋梗塞や脳梗塞など、重篤な疾患の原因となることがあります。

  • 誤嚥性肺炎

    食べ物や唾液と一緒に歯周病菌が肺に侵入してしまうと、誤嚥性肺炎を起こすことがあります。年齢が上がるほどリスクが高いので、高齢の方は注意が必要です。

  • 不妊、早産

    妊娠中の方が歯周病にかかっている場合、歯周病菌の作用で子宮の収縮が起こることから早産のリスクが高まります。また、歯周病に罹患していると妊娠しにくいとも言われています。

  • 認知症

    歯周病菌が認知症にも影響することがわかってきています。

歯周病治療で
当院が心掛けていること

当院では「次亜塩素酸水」や「ロイテリ菌」で口腔環境を良好に保ち、
歯周病に負けない丈夫な体を作る「栄養療法」などを取り入れています。
歯周病にならないよう、歯と身体を守る取り組みを行っています。

歯周病の治療方法

Step01検査・立案

歯周病が進行するほど歯周ポケットが広がり、周辺の歯周組織が破壊されるので、歯周ポケットの深さは検査項目のひとつです。また、歯肉からの出血や炎症の度合いも確認して総合的に治療プランを作ります。


Step02歯磨き指導(TBI)

歯周病治療には毎日のブラッシングの質を良くすることが欠かせません。当院では高い専門性を持つ歯科衛生士が、患者さまの状態を踏まえて、ていねいな歯磨き指導(TBI)を行っています。


Step03スケーリングルートプレーニング(SRP)

歯石は歯周病を悪化させる要素なので、超音波スケーラーを使って徹底的に除去します。また、歯周ポケットの奥にある歯石を取る場合は、ルートプレーニングという処置を行い、歯石の除去と歯面を平滑化します。


Step04再評価

初期治療後は再度歯周ポケットや出血状態などの検査を行い、治療の成果が出ているかを確認します。このときブラッシングの向上度合いも確認して、必要に応じて再度歯磨き指導も行っていきます。


Step05定期的なメインテナンス

治療によって状態が改善しても、歯周病は「完治」が難しい病気です。油断してケアを怠れば、また状態が悪化します。歯科医院で定期的にメインテナンスを受け、状態を確認し、セルフケアを続けていきましょう。

予防治療

レーザー治療

当院はレーザー治療器を治療や予防に活用しています。レーザーには神経を麻痺させる作用があり、麻酔を使わない治療が可能です。そのため薬剤の使用を避けたい妊婦さんにも使用できます。また、除菌や、口内炎などの治療などにも役立ちます。

レーザー治療

次亜塩素酸水

次亜塩素酸水(ポイックウォーター)は、高純度の塩と水を電気分解して出来る、安心、安全な電解機能水で、成分は白血球と同じ殺菌成分HCLOです。虫歯菌や歯周病菌、さらにはインフルエンザウイルスまで溶菌してしまう減菌作用を持っています。アレルギーや副作用の心配がほとんどないため、お子さまから高齢の方まで安心してご使用頂けます。ホームケア用のボトルとしてご自宅でご利用いただくことも可能です。

次亜塩素酸水の特徴

  • 高い除菌力

    ブラッシングやうがいに使えば、虫歯や歯周病の原因菌(細菌を保護しているネバネバ成分であるバイオフィルム)を分解、殺菌、破壊し、歯垢が形成されにくい状態を作ります。

  • 口臭予防などにも有効

    抗菌作用があるので、気になる口臭を予防することに役立ちます。また、口のねばつきやざらつきなどの不快な症状も、菌を抑えることで少なくできます。

  • 安心・安全に使用可能

    純水と塩で構成されているので、強い薬剤の作用で殺菌を行うものとは異なります。安心してご利用ください。

ロイテリ菌

ロイテリ菌は乳酸菌の一種で、体の中でロイテリンという天然の抗生物質を生成します。口腔環境を良好に保つことができます。タブレットなので、手軽に始められるのも魅力です。

ロイテリ菌のメリット・デメリット

  • Merit

    メリット

    • 歯肉の健康を維持することができる
    • 手軽で始めやすい
  • Demerit

    デメリット

    • 保険が適用できない

ロイテリ菌の料金

  • プロデンティス3,360円

栄養療法

お口の中の疾患は、毎日の食事や摂取する栄養と深く関係しています。そのため、どのような栄養素をどのように取るかは健康維持を考える上で非常に重要です。当院は栄養療法にも力を入れていますので、詳しく知りたいと思う方はお気軽にお声掛けください。

栄養療法

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